センニチコウ

きょうは私の母がインフルエンザの予防注射に行ってきた。
高齢者は1,000円でやってもらえるということで、毎年役所の方から案内が届く。
そして、かかりつけの病院からも、「きょうは注射液に余裕があるから、体調が悪くなければ打ちに来ない?」と、ご親切に電話をいただく。
実は母は、これまでインフルエンザの予防注射をすると必ず具合が悪くなる。
微熱程度の副作用ならまだいいのだが、高い熱が出て吐いたりもして、それが2,3日以上続いて、実際にインフルエンザに罹ったのと同じくらいひどい状態になるのです。
それで、今年はもう打つのはやめるなんて言っていたのだが、せっかく病院のほうから電話をいただいたし、「本当に罹ったらもっとひどいことになるよ。高齢者は死ぬ確率も高いんだから」と、半ば脅しのようなドクターの言葉を聞いて、「やっぱり行ってくるわ…」と、射ちに行くことになった。
そして…やっぱり…。
寒気が襲ってきたと思ったらまた熱が出てきてしまった。さらに嘔吐も。
ただ母の場合とても神経質な性格なので、熱が出てくるのではないか、と自分で思い込んでそのようにしてしまうこともあるのだ。
きょうも注射をする前から不安がってたし、打った後も、どうだろう、どうだろうと気にしていたので多分に神経がそのようにしてしまっているということもあるのだ。
自分でもそのことは充分わかっていて、きょうは気分が悪くなるのではないか、と不安に思いながらも、そう思っているからそのようになるのだ、とある程度自分を戒めていたせいか、午後から半日横になっていたら、熱も下がり、気分がよくなってきた。
いつものように2日も3日も悪い状態が続くということにはならなかったのだ。
病は気から、と言います。
きょうの母は、その言葉を身をもって実証してくれたようでした。