coconuts_chan2005-03-12

寒い寒いと思ったら、きょうは奈良のお水とりの日だった。
子供のころから母からいつも聞かされていた言葉。
「暖かい日が続いても、奈良のお水取りがすむまでは油断したらあかんよ。絶対また寒なるから」
本当にその通りだった。
ここ2,3日暖かい日が続きストーブも付けなくてもいいくらいだったのに…。
今年だけじゃない。毎年この時期はいつもそうだ。
春日和が続きもう春だなあ、と思っていると、冬に逆戻りしたみたいに必ず寒い日がやってくる。
昔の人は、本当にうまいことを言ったものだ。
他にも季節に関した言い伝え。「暑さ寒さも彼岸まで」とか「冬至十日たちゃ、あほでもわかる」とか。
母からおもしろおかしく教えてもらった言葉だが、当たっているだけに、すごい!
こういう昔からの言い伝えって、最近つくづく身に染みてわかるような気がする。
決してあてずっぽではなくて、根拠があっての言い伝えなんだろうが、現代の天気予報を聞いているよりも説得力があるような気がする。
今の子供たちには、お水取りだの、彼岸だ冬至だといってもあまりピンとこないだろう。
私でも子供の時から母から聞かされていても、その当時はよくわからなかった。
それがこの年になると、これらの言葉の意味が自然にスーと入ってくるように理解できるのだから不思議。
子供のころから聞かされていたから、ということもあるのだろう。
意味がわからないなりに、いつの間にかインプットされていたのだろう。
私も、母の受け売りだが、子供たちにお水取りの話をしてやると、不思議と納得したような顔をしていた。